潤滑油とは
2021-04-01
あいさつ
こんにちは。
数ある潤滑油の販売店・メーカーから、当社に興味を持ってくださりありがとうございます。
新日本油脂工業は東京都 大田区に位置し、昭和23年に設立以降、自動車のエンジンオイルなどといった自動車用潤滑油や、工業用潤滑油など潤滑油全般の開発および製造・販売を行っております。
HPにある「Made in HANEDA」というフレーズが目に留まった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
その名の通り、弊社製品は羽田エリアで製造しております。日本の玄関口である羽田空港は、弊社の屋上から見るとほんの目と鼻の先にあります。
弊社のオイルブランド「Cumic」がもっともっと世界に羽ばたいてほしいという願いを込めて、「Made in HANEDA」というキャッチコピーをつけました。
エンジンオイルの役割
さて、このサイトを覗いてくださっている方の中には、「潤滑油 基礎知識」「潤滑油 役割」や「エンジンオイル 作用」などと検索して辿り着いた方もいらっしゃるかと思います。
「潤滑」とは、接触を伴う運動をしている2面間に、オイルやそれに代わる物質を用いることで、摩擦抵抗や摩耗を低減することを指します。これらの運動をしている部分では、摩擦抵抗や表面の損傷が発生しているので、この抵抗を油で低減することにより機器の正常な機能を維持し、設定された寿命を確保することができます。
潤滑油は、「工業用潤滑油」と「自動車用潤滑油」の2つに大別されます。
「工業用潤滑油」は軸受油、タービン油、油圧作動油等を指し、「自動車用潤滑油」はエンジン油、ギヤー油、自動変速機油(ATF)等を指します。
その中でも、今回は特に多く検索されている「エンジン油」について解説していきます。
エンジン油(エンジンオイル:以下同)はその名の通り、エンジンに使用するための油であり、様々な機能の為に使用されます。モーターオイル と呼ばれることもある本オイルの役割は大きく分けて5つで、①潤滑 ②密封 ③冷却 ④清浄 ⑤防錆 に分類されます。
オイルの粘度
エンジンオイルの缶でよく見るこのような数字。
「 5 W - 40 」
さて、この数字は一体何を表しているのでしょう。
答えは「オイルの粘度(硬さ)」です。
ではなぜ、オイルの粘度を表記する必要があるのでしょう。
それは、その推奨粘度にマッチしたオイルを選んで使用する事がエンジン性能を最大限に発揮するポイントだからです。
車種や走り方に適したオイルを使用しなければ、トラブルの原因となってしまいます。そのためエンジンの設計や目的により、それぞれオイルの推奨粘度が設定されています。
またこの数字は、大きいほどオイルが硬く、小さいほど柔らかいことを表します。
新しく車やバイクを購入された際には、最初から入っているオイルの粘度が基準になります。
エンジンオイルの選び方
最近の国産車は「5W-30」を指定している車が主流です。
実用車で普通で走るなら「5W-30」、低燃費志向なら「0W-20」、スポーツカーでなら「10W-50」と、愛車の個性と走り方に合ったエンジンオイルを選びましょう。
実用車で普通で走るなら「5W-30」、低燃費志向なら「0W-20」、スポーツカーでなら「10W-50」と、愛車の個性と走り方に合ったエンジンオイルを選びましょう。
軽自動車は使用の状況や環境に左右されます。燃費重視であれば 0(5)W-20、高速走行が多ければ5W-30がおすすめです。
ミニバンは車重もあり、大人数で高速走行することも多い車です。燃費重視の0(5)W-20から負荷に耐性のある5W-50など、使用状況に合わせてお選びください。
▼スポーツカー
5W-40~15W-50 推奨 ※その他お問い合わせ下さい
▼スポーツカー
5W-40~15W-50 推奨 ※その他お問い合わせ下さい
スポーツカーは走ることが前提の車です。エンジンは高温・高回転のため、熱に対する強さが必要です。使用状況や環境にもよりますが、高温時の粘度(右側の数字)が大きいものを選ぶと良いでしょう。
▼欧州車
▼欧州車
5W-30~10W-40 推奨
輸入車の場合、粘度ではなく質の高いオイルを指定している車種もあります。 また、オイル消費が早い車種もあるので、こまめなオイル量チェックが大切です。
エンジンを守るためにできること
洗車したぴかぴかの車で走るのはとても気持ちいですよね。
ボディだけではなく、エンジンにも定期的なメンテナンスが必要です。
安心して車に乗るために、是非次のことを大切にしてください。
①車種に適したエンジンオイルを使用する
近年では、エコカーの流行や環境保全などの観点から0W-16などの低粘度オイルの需要も高まっています。車種に適したオイルを使用することは、エンジンだけでなく地球環境を守ることにもつながります。
②正しいオイル量を守る
エンジンオイルは車種ごとに正しいオイル量が決められています。
オイルの量が多いと摩擦ロスが増えるため、燃費が悪くなり、パワーダウンしてしまいます。
反対に量が少ない場合、オイルを吸い上げることができなくなってしまうので、摩擦によりエンジンが焼き付いてしまいます。また、オイルが休まる時間が少ないため劣化も早まります。
③定期的にオイルを交換する
オイルを交換しないと、エンジン内部が汚れ燃費が悪くなります。
エンジンオイルには清浄作用がありますが、残念ながら運転するたびに劣化していきます。また、車は走らなくてもエンジンオイルは劣化します。
新車時のコンディションを維持するためには、目安として5,000kmまたは半年のサイクルで交換すると良いでしょう。
少なくなったらオイルを継ぎ足せばいいのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはNGです。かならず「交換」してください。
大切な車やバイクに合ったエンジンオイルを選ぶこと、定期的にメンテナンスを行いオイルを交換をすることが、より長くつきあうのに重要なポイントです。
たくさんの種類があるエンジンオイル、是非あなたの相棒にぴったりなものを見つけてください。